相撲ののぼり
相撲ののぼりについて
相撲場所で目にするのぼりですが、これは興行のぼりと呼ばれます。これでののぼりには力士の名前や家紋などが色鮮やかに染められており、一般的なそれに比べて非常に美しくものによっては芸術品と名高いものもあります。
特にこの場所でののぼりには絶対黒色はありません。それは相撲の負けを意味する黒星をイメージさせるためです。ですので相撲場所に行くとカラフルなものしか目に入りません。
また、サイズにしても販促用などののぼりに比べるととても大きく相撲を想像させるサイズとなっています。5.4×0.7mが一般的となっているようです。
この大きい相撲ののぼりを見ると壮大な感じで何本ものそれが風に揺らぐ姿は芸術そのものです。ここに行く途中にそれらの景色を見ることが出来ますが、自然と気分が盛り上がってくるのではないでしょうか?
そしてこの相撲ののぼりの色ですが、定式幕の色を良く使う傾向にあります。それは黒色、柿色、緑色です。黒一色という訳ではないのでこれが使用されるのです。
更にデザインは上部に家紋や軍配、中央に力士名、下部に贔屓筋の名前を入れて右肩に熨斗を配置するのが一般的なようです。生地はほとんどが天仁で出来ています。
もし相撲場所に行く機会があれば是非のぼりにも注目してみて下さい。
相撲ののぼりに書かれている文字について
相撲ののぼりには特殊な相撲文字というものが使われます。この文字というのは江戸文字の一種で、江戸情緒豊かな提灯千社札に使われる文字です。
その中に含まれるものにこの文字があります。江戸文字は徳川幕府の公用文字『御家流』や『青蓮院流』が寺子屋の手本として大衆化し、独特なレタリング字体に発展させたものです。
番付にも最初は太い御家流で書かれた文字が使用されていましたが、根岸家という番付専門の場所が出来、そこで書かれた文字が現在のような力強い書体になったのです。
相撲文字のことを根岸流と呼ぶこともあります。相撲文字は筆太で力量感溢れる字体が特徴的で、のぼりになっていてもとても目立ちます。
この文字は力士が互いに力を出し合う様をあらわしており、筆のかすれなどがありますがそれも気にせず男性らしさをあらわし、力強く書き上げています。独特の世界観と言えるでしょう。
相撲文字はのぼりや番付などでしか目にする機会が無いと思うのでとても貴重だと思います。 最近ではこの相撲文字に注目が集まり、雑貨やタオルなどに書かれるようにもなっています。
独特の文字なので練習して書けるものではありませんが、興味のある方はのぼり専門業者や職人さんなどに習うと良いでしょう。
